|
放射線には、α、β、γ、X….線など様々な種類があります。 このうちα線は、プラスの電荷を持つ比較的大きな高エネルギー粒子です。 原子力発電所などでは、汚染検査の対象とされる放射線ですが、 物質透過力が極めて小さいため検出が難しく、一般的にはあまり知られていません。 本器はα線の存在を明確にし、正確に測定するため、教材として開発されたα線検知器です。 従来、この種の検知器として薄膜電離槽型検出器を用いていますが、 高価で薄膜入射窓が破損しやすいなどのため、ごく一部の分野でしか使用されませんでした。 本サーベイメータは、宇宙技術開発の成果の一つとして開発された半導体放射線検出素子 を採用しているため、従来の検出器では困難とされていたα線の持つ興味深い特性を 認識できる他、さまざまな実験を可能にしました。 |
|
| <仕様> | |
| 検出器 | シリコンサーフェスバリア検出素子 |
| 表示 |
LCD4桁デジタル表示 (0 〜 9999 カウント) 検知ランプ、小型スピーカー内蔵 |
| 測定時間レンジ |
3段階切り替え (1,10,60秒) スタート/リセットスイッチ |
| 電源 | 006P乾電池(9V) 1個 |
| 外形寸法 | 102(W)×191(D)×33(58)(H) |
| 重量 | 約350g (電池含) |
| 使用温湿範囲 | 5 〜 50℃、80%以下 |
| 保管温湿範囲 | 0 〜 35℃、80%以下 |
<特長> ・ 検出器として 半導体素子の採用により、高効率、高精度の測定が可能。 ・ α線以外(β,γ線等)の放射線には感じにくく、α線のみの検知に有効。 ・ アラ−ム,検知ランプにより、計数の増減を音と光で感知。 ・ 取り扱いが容易で、耐久性に優れる。 |