臭化タリウム(TlBr)は禁止帯幅(2.68eV)、原子番号(Tl=81、Br=35)、 密度(7.56g/cm3)と共に高い化合物半導体です。そのため、室温でも動作し、 X線・γ線に対しても高い検出効率が得られます。また、μτ積が良いため高い エネルギー分解能が期待されます。レイテックでは第一人者である東北工業大学と 国立環境研究所の協力のもと2インチのTlBr結晶を作り、当社で開発した 小動物用X線CT装置にTlBr検出器を取り付けてX線CTへの可能性を評価しました。 今後はスペクトル測定や医療機器(CT・PET)への応用も手がけます。 |
2inch TlBr結晶 |
TlBr素子の一例 |