通常のウェル型Ge検出器は片方が閉ざされた構造が主流になっています。しかし、この場合、FETの ゲート線が長くなるなどの問題が発生し、マイクロフォニックノイズに弱く、分解能を著しく悪化させ る原因となっています。 PGTのウェル型Ge検出器は、中心を貫通させた構造を採用することによって、雑音を低減させ、マイ クロフォニックノイズに対しても強い構造になっています。更に、内部深くにサンプルを置くことがで きるため、低放射能サンプルに対しても早い応答が得られます。また、低エネルギーサンプルに対して も優れた検出効率が得られます。 ウェル型Ge検出器は、結晶の厚みにより40keV〜10MeVのエネルギー範囲に有効で、更にBe窓などの使 用により5keVまでの測定が可能です。相対効率は10%〜100%まで供給可能ですが、ウェルの径が大き くなると結晶の厚みが減り低下します。 結晶サイズと相対効率の目安は50ccで約10%、100ccで約20%となります。 |
(CC) |
(mm) |
(mm) |
60Co@1.33MeV |
57Co@122KeV |
|
IGW5022-10 IGW5022-14 IGW5023-14 |
50 50 50 |
10 14 14 |
40 40 40 |
2.20 2.20 2.30 |
1.20 1.30 1.30 |
IGW7522-10 IGW7522-14 IGW7523-14 |
75 75 75 |
10 14 14 |
40 40 40 |
2.20 2.20 2.30 |
1.20 1.30 1.30 |
IGW10023-14 |
100 |
14 |
40 |
2.30 |
1.30 |
IGW12023-14 IGW12025-16 |
120 120 |
14 16 |
40 40 |
2.30 2.50 |
1.30 1.35 |
IGW14023-16 |
140 |
16 |
40 |
2.30 |
1.35 |